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2018年6月25日 (月)

「平成28年7月度博友会参加レポート」槇泰智さん(政経調査会代表)のレポート

 6月22日(金曜日)都内において犬塚博英世話人が主催する博友会が開催された。
ジャーナリストの伊藤博敏氏を講師に迎え「日大アメフト部問題で見えてきたもの」と題し講演いただいた。
今回、世間を騒がせている日大問題はアメフト部に限らずに日大の経営体質からレスリング部、そして神社本庁の内紛にまで及ぶものであり、内情に精通する参加者の意見も聞けるとあって、マスコミ関係者も大勢参加した。
 
 なかなか表に出てこない田中英寿理事長だが、闇社会との関係がクローズアップされている。山口組六代目や住吉会会長とのツーショット写真が出回っている。
この写真がマスコミ各社に流されたが各社は取り上げなかった。敬天新聞社が取り上げたところ記者が何者かに襲われた。
田中理事長がもっとも懇意にしているのは服役中の高山若頭であり、その付き合いは六代目就任以前の弘道会当時に逆上ると言われている。
学園紛争が盛んだった時代には全共闘に対抗して体育会を大学防衛やスト破りに使った。
田中は卒業後日大職員になった。四期続いた瀬在学長の時代に重用され体育局長に出世。小嶋理事長の後を受けて2008年理事長に就任し4期目。ピラミッド社会を築いた。田中の女房が経営する阿佐ヶ谷の「チャンコたなか」での会合こそが理事会以上の権限を持っているのが現状だという。
 
伊藤氏の講義を受けて、会場にいた参加者の敬天新聞社白倉康夫社主が犬塚世話人の指名により壇上に登場する。敬天新聞では日大問題に関しては遥か昔より問題提起して、ネット上でも発信し続けていることはその世界ではあまりにも有名。しかしテレビ・新聞が表立って接触したり取り上げることができないという稀有な人物。故に変装のつもりか帽子にサングラスで素顔を覆いお忍び風にしての参加であった。
 
嘗て読売新聞が日大の醜聞を取り上げたが、日大側が圧力を掛けて取り下げさせた。日大が讀賣巨人軍の公式スポンサーとなり事実上の手打ちとなった。
日大の体質は問題が起きれば金で取り込むか、暴力で脅す。それか訴訟の乱発で黙らせるか。こういう大学を許してはいけない。
 
ここで神社本庁の内紛問題に話が及ぶ。
一見なんの脈略もないように思うが、ここでも日大レスリング部が絡んでくる。
OBであり日本レスリング協会の福田富昭会長は、今般の伊調馨選手へのパワハラ問題という内紛で謝罪したが、根っこはもっと深いところにある。
福田氏は1996年に日本メディアミックスという会社を設立。『皇室』という季刊雑誌を全国の神社へ直販する事業を展開している。
神社本庁では昨年、神奈川県川崎市にある職員用宿舎を1億8400万円で売却したが同日に別の不動産会社に2億円で転売され、翌年には大手ハウスメーカーに3億円で転売された問題が顕在化した。
神社本庁では最初から3億円の価値があることを知った上で1億8000万円で売却していた。その最初の不動産会社こそが日本メディアミックスと同じ建物に入るディンプルインターナショナルであり、社長の高橋恒雄は日大レスリング部における福田氏の後輩ときているのだ。
 この背任的不正を指摘したのが神社本庁内で実質的ナンバー2の総合研究部長の稲貴夫氏であった。これが神社本庁首脳部の逆鱗に触れて解雇された。
稲氏は現在は解雇無効を求めて民事訴訟を進めており昨年10月に博友会に講師として登壇し、当日も参加していた。
 
日大アメフト部内田前監督の前任者は17回の優勝に導いた篠竹幹夫監督。
10年間に渡り篠竹監督の秘書を務めてきた白倉社主故、様々なエピソードが紹介され、場内からは苦笑や抱腹絶倒が渦巻いた。
篠竹氏がアメフト部内に父兄会を作り、OB会にはモノを言わせなかった。
その親が言うことを効かないと部員であるその子供を怒るなど支配体制を確立したが、内田はそれを横から見ていた。
日大事業部という会社が学内の福利厚生事業を担っていたが、自動販売機の利権を獲得し、値下げするどころか1本10円値上げして暴利を貪るなど、福利厚生とは真逆のことをしている。
 
田中理事長は乗り気ではなかったが亀井静香(前代議士)が危機管理学部を作らせ、セットで念願であったスポーツ学科も開設した。
防衛省担当だった讀賣新聞記者を危機管理学部教授に招いたり癒着は甚だしい。もう、日大の裏話になると次から次えと止め処なく出てくる。
 
この日大アメフト部問題に絡み内田常務理事の件が明るみにでてきて小生が真っ先に思ったのは母校である東洋大学とソックリなことだ。
相撲部OBで監督でもあった常務理事(故人)が大学のナンバー2として財務を握り、自分の会社への利益誘導をやりたい放題。
反常務理事の急先鋒で校友会総務部長であった先輩に呼ばれて、学内の不正を説明された際に真っ先に取り上げたのが飲料自動販売機利権であった。
従来はない総長という役職を作り塩川正十郎(元官房長官)をそこに据えて、利権漁りのやりたい放題。
次々と建てられる新校舎建設の業者を指定し、子飼いのOBが経営する設計事務所を通じて裏金の取り放題。元国家公安委員長の権限で犯罪の隠蔽もありと不正の限りを尽くしていたのだ。
小泉内閣で財務大臣に就任したのも東洋大学で蓄えた裏金の力と言われているくらいだ。
 
日大の田中理事長にしても東洋の相撲部OB常務理事にしても、世間一般からみれば単なる「スポーツ馬鹿」、巨大組織運営に辣腕を振るう程に頭が回転するようには思えないだろう。
ところがそうでもない。相撲協会を見ても分かるが中学卒で角界以外知らない理事長が、協会組織をまとめ外部との交渉を担っている。
母校における常務理事を見て分かるのだが、脅し透かしはあろうが周囲の人々を手懐ずけたり人心掌握など、自分にとって有益な、言うことを効きそうな人間を見極め旨く取り込むなど人心操縦に長けている。
人事や財務においても巨大組織を旨く円滑に動かしつつも批判を交わしながら私腹を肥やす術を知っているのだ。
企業が体育会出身者を重用するには理由があるのだ。槇泰智
 
 

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